温浴における有害菌の繁殖について
あるサウナ・浴場関係者が、岩盤浴の衛生管理状態に疑問を持ち実施したもので、その中には、多くの雑誌に特集された有名な施設も含まれている。
だがその結果は、まさに目を疑うものだった。細菌やカビなどが、すべての施設から検出されたのである。
ある都内の温泉施設Aの岩盤浴室の石の上を無作為に採取したところ、1平方センチメートルあたり24CFU(コロニー)の真菌類が検出された。
一般家庭のフローリングの床で検出される真菌類は、通常0,1コロニー/1平方センチメートル以下だというから、その数がいかに多いかおわかりいただけるだろう。
・・・ちなみに、この検査は開店3時間後に行われたものである。比較的、店内が綺麗であると考えられる状態の結果であることを考えると、客が殺到する夕方以降の状態は、さらに深刻である可能性が高い。
「尋常でない数」を検出!
記事内容一部抜粋
【用語】
真菌類
菌類とは菌界に属する生物の総称で、細菌類と区別するために真菌と呼ばれることもあります。一般に、キノコやカビ、酵母と呼ばれるものが真菌類に含まれます。
細菌
グラム陰性菌とグラム陽性菌に分類される細胞壁を持つ原核生物のことです。「バクテリア」とは、旧来の古細菌と真正細菌を含む「細菌」の訳語で使われている言葉です。
コロニー
細胞生物学では、細菌や培養細胞などが形成する単一細胞の集団を言います。繁殖のための群れ。個体群を表します。
1コロニーは、その菌の集団が約100.000菌数以上とも言われます。
微生物
微生物とは、肉眼でその構造は判別できないような微小な生物を指します。分類上は、ごく広範囲にわたる分類群がそこに含まれます。微生物は、原核生物(真正細菌、古細菌)のみならず、真核生物(藻類、原生生物、菌類、粘菌)、ウィルス、ワムシのようなごく小型の動物も含まれます。
ゲルマニウム温浴は大丈夫か?
42〜43℃で不特定多数の人が入るゲルマニウム温浴は
やはり細菌の温床!
溶液を毎日交換
ゲルマニウム溶液の交換は、コストの面と衛生面で相対する問題です。中には衛生面を優先し、毎日交換しているお店もありますが、毎日交換すること自体は、ほとんど衛生対策にはなりません。お客様ごとに溶液と濾材を交換し、機器を洗浄すれば別ですが、一度作った溶液をその日一日使用することで菌はどんどん増殖します。特に大腸菌は繁殖力が旺盛で、溶液温度の40℃前後は、繁殖に適した環境です。
溶液を交換=有害菌はゼロ?
溶液を交換したからといって有害菌がいなくなるわけではありません。菌は溶液中はもちろん、濾材や循環パイプにも繁殖しています。どちらかと言えば、濾材などの方が繁殖環境には適しています。翌日の通常運転再開とともに直ちに増殖し始めます。
塩素、除菌剤
化学薬剤を使った菌の対策に、塩素や除菌剤を使用する方法があります。塩素殺菌は、よく公衆浴場やプールなどの衛生対策で使用されますが、効果を出すためにはある程度の濃度が必要になります。その濃度は、プールで感じるような強いカルキ臭を伴いますのでゲルマニウム温浴の営業に適さず、使用したことによる健康被害という大きなリスクを伴います。また、除菌剤は、ある一部の菌に対しては多少殺菌作用はあるものの、一時的な使用法に過ぎず、時間の経過とともに菌はすぐ増殖し始めます。そしてこれらは、残存物質排水における環境汚染の原因として問題になっています。
オゾン殺菌
自然界の物質を使った殺菌法の一つにオゾン殺菌があります。塩素系薬剤で耐性ができた菌に対して有効に殺菌できることで近年さかんに研究されてきています。工業的には100年以上の歴史があるものの、殺菌、脱臭、脱色、消毒など、それぞれの目的で有効に活用するには、不安定で残留性に乏しく効果が持続しないという部分での研究が急がれます。オゾンの利用に関しては、有効濃度で人体に害が発生する物質であるため、取り扱いには専門の技術者が必要であり、利用に関する安全基準もなく、特定された法的規制もまだありません。
実際的な殺菌濃度
殺菌を目的にした場合のオゾン濃度は、実験的には、0.2〜0.3ml/L(水中でのオゾン濃度の値はppmと同じ)の添加で有効性が認められるものの、この濃度を発生させるオゾン発生器の設置は、オフガス処理も含めて多額の費用を要し、現実的には簡単に設置はできません。
銀イオン
銀イオンは、殺菌作用が強く、効果のあることは実証されています。しかしながら、殺菌作用が働く濃度でゲルマニウム溶液に使用した場合、その成分と銀イオンが化学反応を起こし、着色、抽積物発生などを伴い易く、殺菌剤としてゲルマニウム温浴に使用することは不向きです。また、溶液が水道水であれば、使用環境中の塩素の影響で抗菌効果の劣化が起こり得ます。そして、非常に強い殺菌作用は、有用なバクテリア類に対しても殺菌剤として働いてしまいます。
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